
投資銀行バブルの終焉 サブプライム問題のメカニズム
「信用貨幣を経典としつつ、金利を賛美歌としながら、中央銀行が教会の役割を果たしている」金融システムは、今回のサブプライム問題を契機に大きな転機を迎え、我が世の春を誇った投資銀行のバブルは終わった、と著者はみる。その矢先に、サブプライム問題が起き、投資銀行ばかりかヘッジファンド、プライベート・エクイティ・ファンドなども含めた金融界全体が躓き、深い傷を負った。
著者は東京銀行、チェースマンハッタン銀行での経験を踏まえ、邦銀が目指してきた憧れの投資銀行ビジネスの脆弱さを「レバレッジ経営の末路」「クレジットという幻想」「バブルは金融の友か」などの独自の観点から検証するのです。伝統的な商業銀行を圧倒するまでになった投資銀行は、まさに金融界の王者といえた。
さすがに現在の円の独歩高は予見できていないが,その他の部分はほぼ著者の予想どおりに進んでいる。内容説明レバレッジへの寛容さや、飽くなき利益追求、格付けという偶像崇拝への傾斜などによって醸成された投資銀行的な「バブル」は、さまざまなバブル発生の軌跡を辿るように破裂へと向かった。
わが国でも、スーパーエリートは、霞ヶ関の官庁には進まず、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーといった超一流投資銀行を就職先に選ぶようになった。
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